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年初めのエトナ火山の噴火
もう10日以上前のことですが、年が明けてそうそう1月5日の早朝、またエトナ火山が噴火しました。日本でもニュースになっていたようです。いつも噴火するあたり、エトナ山東南での噴火です。
私たちの住む方にはまったく被害はありませんが、少しだけ近かったようで、いつもより大きくみえました。窓から噴火を眺めていた娘のくららは「うぉーフオコ!、マンマ、アンディアーモ フオリ、フオリ(火だ!マンマ、外に行こう、外に!)」と外にでたがり、テラスにでると「フオコーーー(火だ〜)」と興奮気味。朝早くから谷にひびきわたるような大きな声で、「フオコー」「フオコー」と連呼していました。
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MAGMA 8 (マグマ8)
夫フランク・コーネリッセンが「これまで造った中で自分の理想に最も近いワイン」と語るMAGMA 8 (マグマ8)。
最近のジャーナリズムの中では、Tom Cannavan氏(ワインジャーナリスト・英国)による、2011年度のWine of the Yearで、赤ワインのWine of the Yearに選ばれました。またドイツのソムリエの方々が主な購読者だというEuropean Fine Wine Magazine上で、「シチリアワインのルネッサンス」的な内容の特集が組まれ、同誌上で95点という高い得点をいただきました。2009年は、ぶどうの生育環境としては決して理想的な年ではありませんでした。湿度が高く、雨の多い年でした。神様が微笑んでくださったのか、彼の試行錯誤してきた、二酸化硫黄さえ添加しないワインの醸造方法が確立されてきたのか….
そうそう。フランクは非常に論理的に試行錯誤します。「なにか思いついたら、瞬発的にすぐに行動に移す」ようなところもありますが、思考の方法はとても論理的。ぶどうの栽培についても、醸造方法についても、試してみて思ったようにならなければ、その原因をひたすら考え、解決策を導きだし、行動にうつす。それを、なんどもなんども、この十年の間、繰り返してきたのだと思います。ときに判断を間違え、落ち込み、どっぷり沈み込んでいたこともあります。収穫時期の天候が予想と異なり、ぶどうを失ったこともあります。しかし、そんな試行錯誤を続けながら、少しずつ、少しずつ、彼自身の理想に近づいてきているのかもしれません。
ちなみに2010年のマグマはありません。フランクが納得できる領域に達していないためです。うーん、やはり2009年は神様が微笑んでくださったのか(笑。
MAGMA8に限ったことではありませんが、フランクは、MAGMA(マグマ)を「自分のエゴを追求したワイン」だといいます。彼の考えをすべて詰め込んだワインなのです。以前「どういう意味でエゴがつまったワインなの?」と質問したとき、マグマは「人の手がなければできないワインでしょ」とフランクはなによりも先に答えました。「フランク・コーネリッセンという一人の醸造家の介在がなければ存在しないワイン」とも言いかえてもいいかもしれません。
例えば、マグマのためのぶどうの樹に実るぶどうはたった2−3房です。1本のぶどうの樹のすべてのエネルギーが、その数房に詰め込まれています。ぶどうの樹は、子孫を残すためのエネルギーをすべてそこに注ぐのです。ぶどうの立場にしてみれば良い迷惑でしょ。また、ふつうの農業生産という枠組みで考えても、生産者がわざわざここまで低収量にするなんてことは、まずありえないこと。
また、このエトナ山上で最も収穫時期が遅いのが、私たちのマグマのための畑です。完熟のぎりぎりのライン(完熟がいきすぎてしまうと、すべての生き物がそうですが、死の方向に歩みはじめるのです)まで待ちます。完璧に熟した果物を観察されるとわかると思いますが、死の方向に歩みはじめる前のぎりぎりのラインというのは、ものすごく微妙なところで、一日(または半日)単位で状態がかわります。また、完璧に熟した果実は非常に繊細でもあります。
そして、ここエトナ山北斜面では秋が深まれば深まるほど、天候が不安定で雨がちになり、収穫日を間違えると、ぶどう全てを、つまり畑の労働一年分を失うことになりかねません。
そうして、人間のわがままに実を選定し、ぶどうのエネルギーも、フランクのエネルギーも、すべてがぎゅっと凝縮されたワイン、そういう意味で「自分のエゴを追求したワイン」なのでしょう。 -
謹賀新年 雪のエトナ山より
あけましておめでとうございます。
みなさま、お元気ですか?元旦の午前、わたしたちはエトナ山の標高2000Mあたりの地点に行って、雪で遊んできました。
私は3ヶ月になる息子を抱っこ紐で抱っこしてたので、写真を撮るばかりでしたが、夫と娘は大興奮で遊んでました。きれいでしょ。雪のエトナ。
そして、下をみおろすとタオルミーナの街並みと青い海がみえます。
「雪で遊んで、下に降りてくるとオリーブ畑やぶどう畑がひろがり、その下には真っ青な海。ほかに世界中のどこにこんな土地がある?」と夫がぼそっと言っていました。
本当に。
真っ黒な火山の大地、雪、真夏の太陽、厳しい自然、ぶどう、オリーブ、、、、生活するためには決して楽なところではないけれど、とても特別な地なのです。わたしたちの住む真っ黒な大地。2012年がすてきな一年になりますように。
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